BAR72

ゴルフ肘に悩むB2ゴルファーの試行錯誤 - 4スタンス理論とクラブ5本セッティングでスコアアップ -

5本でゴルフ ★ 第72話 5本それぞれのストーリー

森田清太郎 森田ゴルフ


写真の人物は森田清太郎氏。日本で初めてアイアンヘッドを製作した人物です。廣野ゴルフクラブ発起人の1人である三木金物工業試験場所長:竹田竜太郎氏が国産クラブを作れないかと研究を開始したのが昭和3年、翌々年に退職した元研究員の松岡文治氏が、刀鍛冶の森田清太郎氏にヘッド製作を依頼、その年末、森田氏は出来上がったヘッドをもってミズノに売り込み、見事採用され国産第1号のヒッコリーシャフト・アイアンが誕生。昭和11年には島田製作所がスチールシャフトの製作に成功し、ヘッド、シャフトともに国産のクラブ、堂々のデビューです。

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島田K's-3001 105、これまで使用してきた数々のシャフトの中で最も打ちやすく精度の高さを感じました。




そうして、松岡氏は日本ゴルフを、森田氏は森田ゴルフを立ち上げ、それぞれ姫路における稀有なクラブ職人を輩出します。昭和22年からの10年、森田ゴルフで修行した松本宏幸氏は『ヒロ・マツモト』を、森田ゴルフ出身の谷口氏に師事し、やがて神の手:三浦勝弘氏の下で研磨を担当した田淵正敏氏は『BUCHI(田淵ゴルフ)』を立ち上げています。


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右から2番目が田淵正敏さん。カジュアルな写真、珍しいですね。一番右、見慣れた方が・・・笑 (FUSO森さん)


松本ヒロ
フレッド・カプルスが惚れ込んで日本に会いに来たというヒロ松本(松本宏幸)氏。青木功プロを支え続けた巨匠



記録上最古のゴルフクラブメーカーは、エジンバラで王室免許製作人として認定されたウイリアム・メインという人物によるもので、1603年とのことですから、日本は300年以上もの遅れがあったわけですが、得意のモノ作り分野において日本は想像通りの躍進を果たしたのです。

エジンバラ



ところで、RODDIOはダイワ(現グローブライド)からの派生ですが、元々釣り具メーカーとはいえ、ダイワとしてのゴルフ界参入は1970年代ですから結構古いです。RODDIO誕生当時、担当者から「カーボンロッドとしては鮎釣り用のものがとても繊細で技術的にも最高峰。ゴルフシャフトで負けていられません!」と聞かされましたが、たしかに滑らかで素直ないいシャフトです。ヘッド製作においても成功を収め、地クラブメーカーとしてトップクラスに君臨しています。

ダイワ オノフ ドライバー ロッディオシャフト
懐かしいONOFF DRIVER PLUS(2006年)、シャフトに特注の初期RODDIOでした。



国内シャフトメーカーであるトライファス(ブランド名:バシレウス)は元NGSの赤塚恒夫氏が代表を務め、NGS時代に開発したDREVシリーズも素晴らしいシャフトでしたが、トライファスになって、より一層特徴をハッキリ分類させたシャフトたちを世に送り出しています。独自のEI分布など、シャフト特性を分析する手段において他を凌駕し、完全にユーザー目線の個性的なシャフトの作り手として絶大な信頼を得ています。

赤塚恒夫 トライファス バシレウス
トライファス社代表の赤塚恒夫氏。バシレウスよりも前、氏がNGS時代に開発したDREV ICN-TOURを挿したドライバーで現在のベストを記録できました。



ここまですべて国内ですが、5本セッティングで唯一の海外ブランドが、キャロウェイ ビッグバーサ ヘヴンウッド。キャロウェイは比較的新興勢力で、1982年に、ワイナリーで成功していたイリー・リーブス・キャロウェイ氏が、CAのHickoly Stick USAというクラブメーカーを買収し、1988年には『S2H2』(Short, Straight, Hollow Hosel)なる設計技術でもって独創的なビッグバーサ・アイアンを発表。1993年にアニカ・ソレンスタムがスタッフ・プレイヤーに加入、1996年にはあのロジャー・クリーブランドが開発チームに合流、1997年にはロッシーで一世風靡中のオデッセイを買収することで、トップブランドの地位に登りつめました。

故キャロウェイ氏の理念は『Demonstrably Superior & Pleasingly Different』、使ってみてワクワクするクラブ作りを身上とし、「素材、製法にはこだわらず、良いゴルフクラブを作ることができるなら、あらゆる方法を考えてトライしていく」という、たしかにキャロウェイが提供してきたクラブの数々は、独創的かつ実用的、ワクワクさせる何かを常に有していたように思います。

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1988年に開発されたクリーブランドのTA588を好んだタイガーに、1998年、タイトリストが用意したのがボーケイでした。あの頃、まさに双璧でしたね。


ちなみにボブ・ボーケイ氏が薦めるウェッジ・シャフトの鉄則が、「ウェッジはアイアンよりも1フレックス落とせ」というもの。ウェッジはコントロールショットをするものだから、ヘッドスピードも落ちるだろ?という、タイガーも守り続けているボーケイの教えは単純なのでした。このルールは、アイアンのフレックスを落としたがる今の自分の感覚とも一致するので耳に心地よいです。

ボーケイ
400シリーズ復刻版買いそびれたので、もう一度だけ製作してくれないかなぁ・・・






さて、ボーケイは余計でしたが、これら業界の偉人たちの功績を寄せ集めた5本セッティングが出来上がりました。




■ Driver
抑えて250yd、飛ばして280yd、打感優先で選んだ小顔ドライバー
RODDIO Compact Driver Mid Back 385 S 10.5° Basileus Leggero2 60 S

RODDIO ロッディオ コンパクトドライバー 385S



■ Utility
フェアウェイウッド寄りの弾き系UT、肘にやさしい抜けの良いソールを選択
Callaway Big Bertha Heavenwood 3H 20° Basileus Leggero2 FW 65 S

Callaway Big Bertha Heavenwood 3H 20°



■ Iron
最後に行き着いたのは操作性。1本しかないアイアンは、ウェッジ並みの使い勝手が必要
BUCHI VS200 #7 33° Basileus BiZ 70 R

BUCHI VS200 #7 33°



■ Wedge
芝でも土でも砂でもフルショットからロブショットまで、多彩なショットができるオーソドックスなウェッジ
BUCHI PROTO 54° Basileus BiZ 70 R

BUCHI PROTO 54°



■ Putter
総重量、長さ、バランス、重心角、グリップ径、握り心地など、カラダの感覚との一致を試みた1本
HIRO MATSUMOTO G-4 Grip Master Ethiopian Kid Leather

HIRO MATSUMOTO G-4





ようやく、です。実戦はまだこれからですが、これで完成の予感。

多彩なコントロールを強いられるアイアン選びにかなり苦しめられましたが、軟鉄鍛造でもカーボンシャフトならば肘痛にも優しく、操作性重視でヘッドを選んだほうが、絶対に良いと思いました。7iだけで100~160くらいを右に左に曲げながら創意工夫溢れるショットを求められるわけですし、スコアアップの鍵はその距離でのショットのイメージ力だと思います。また、それを楽しむのがクラブ5本セッティングの真髄ですね。



クラブ5本セッティング



ゴルフバッグのなかを眺めてみても、これまでにない満足感、「不満がない」ことによる達成感があります。考えに考えて5本を選び、1本1本に相当な思い入れを込めて、この企画を開始したころ思い描いていた以上に、ふたたびゴルフを楽しめる気持ちを取り戻しました。

それもこれも、肘痛が緩和されてきたおかげ。肘など間接、骨に、少しでも不安のある方、DGなんて、中軽量スチールなんて捨てて、絶対にカーボンに替えたほうがいいです。あの嫌な痛みが減ります。フルセットでなくても、5本だけでもゴルフはふつうにできます。特に、マンネリやスランプ脱出にはもってこいだと思います。





クラブ5本セッティング
最高にオススメです!





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